氷の華 天野節子

読書

今回の本の紹介

天野節子さんの、氷の華という作品。

テレビ朝日開局50周年ドラマとして2008年9月にテレビドラマでやっていたみたいです。

読みながらこれドラマ向きだよなぁなんて思ってたらとっくにドラマ化してました。

米倉涼子、堺雅人、高岡早紀、鈴木杏樹、館ひろし、中原丈雄・・・

なかなかのキャスティング。

夫が出張中のある日、妻の恭子の元に、関口真弓と名乗る女から電話がかかってくる。その女は隆之の愛人で、隆之の子を妊娠していると高圧的な態度で恭子に明かす。不妊症だった恭子はその事実に愕然とする。子どもができない上に家事もろくにできない女に妻の資格はないと罵られ、はらわたが煮えたぎる思いの恭子は、夫が出張中の内にと関口真弓を毒殺する。犯行は完璧だった。証拠も一切残さなかった。しかし、事件の報道をどんなに待っても、関口真弓が妊娠していたという事実はない。夫は彼女との関係を認めたが、しっくり来ないものがあった。自分は一体誰を殺したのか、あの電話の主とは別人だったのか、自分は嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子だが、捜査の手は確実に迫っていく。

が、テレビドラマだと、恭子は元ピアニストで、孝之は事務機メーカーから医師になっているようです。

個人的メモ

・評論家気質と職人気質

人間の気質はこの二つに大別できると思う。評論家は対象物に距離を置き、客観的に見据え、冷徹に分析するが、職人気質は、対象物と同じ土俵に身を置き、全身を対象物に同化させる。

・ディンクス

DINKs・・・Double Income No Kids(共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のことを指す)

・画竜点睛(がりょうてんせい)

物事を完成するときに、最後に付け加える肝心な部分のこと。物事の最も大切な部分のこと。一般には「画竜点睛を欠く」と用いて、最後の仕上げが不十分なため、出来ばえが物足りないことをいう。

・乾坤一擲(けんこんいってき)

運命をかけて大勝負をすること。一世一代の大勝負。

感想

500ページとなかなかの長編小説でしたが、面白かった!

ただ恭子みたいな人って現実にはいないだろうなぁと。だからドラマ向きだなと思ったわけで。

いくら地雷を踏まれたからといって、不倫相手から電話かかってきて、すぐ信じちゃって次の日殺しに行くかね・・・

こんな人におすすめ

・難しい話は嫌、程よい読み応えのある小説が読みたい方

・テレビドラマ化された小説が読みたい方

・下流、中流ではなく、上流階級の現実離れした話が読みたい方

★いくつ?

全体的な評価・・・★★★★★

読みやすさ・・・★★★★★

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