今回の本の紹介
原田マハさんのハグとナガラという作品。
恋も仕事も失い、すっかり絶望していた36歳のハグ。
そんな折、大学時代の同級生のナガラから「一緒に旅に出よう」とメールが届き、
ふたりは14年ぶりに再会。以来、年に3~4回、ともに花を愛で、温泉に浸かり、美味しい名物を堪能しに旅に出るようになります。転職、恋人との別離、親の介護……
人生の折り返し地点から始まる、泣き笑いの6つの旅物語。
ハグは東京にある大手広告代理店に勤めキャリアウーマンに、ナガラは大手証券会社の大阪支社に就職。
お付き合いしている人とは結婚する気でいて、仕事もバリバリこなしつつ昇進、いずれ出産、また仕事を再開・・・と夢描いていたハグですが、彼に、
「俺は君の成功のアイテムじゃないから」
と言われ別れることに。
絶妙なタイミングでナガラからの旅へのお誘いメールが届き、二人は旅は始まります。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・思ったとおりに人生を生きていける人間が、いったいこの世の中にどのくらい存在するだろうか。そして、なぜ自分はそのごく限られた中のひとりなんだと信じることができたのだろうか。
・人生を、もっと足掻こう。
・大丈夫、イケるって!
感想
旅っていいですよね。この二人のように軽いフットワークでどんどん行くべきなんだろうなと思う反面、子供ができてからはそうもいかず・・・
昔は一つ旅行が終わるともう次の旅行先のことを考えたりしたもんですが。
でもこれから年を取ると今より難しくなりそう。
ハグやナガラのように、親の介護問題もやってくるだろうし。
二人のような気軽に誘える旅友っていいな。
こんな人におすすめ
・仕事や介護で疲れている人
・国内旅行が好きな人
・サクッと読めるライトな本が読みたい方
★いくつ?
全体的な評価・・・★★☆☆☆
読みやすさ・・・★★★★★
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