今回の本の紹介
知念実希人さんの、「黒猫の小夜曲(セレナーデ)」という作品。
黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて―。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。
「死神シリーズ」と呼ばれている、こちらは第二弾です。
前回読んだ、「優しい死神の飼い方」が面白かったので、すぐに図書館で予約して読みました。
そしてなんと!死神シリーズ第三弾、「死神と天使の円舞曲(ワルツ)」が2022.5.25に発売となっていまして、こちらもすぐに図書館で予約!
楽しみすぎる~~!
第一弾に出てくるゴールデンレトリバーのレオの友達(?)の死神が今回の黒猫のクロです。
レオも登場してくるところが嬉しい限り。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・「この国って、すごく安全で快適なの。もちろんそれは素晴らしいことなんだけど、そのおかげでというか、せいでというか、人の『死』に接する機会がすごく少ないのよ。自分がいつか死ぬってことを忘れてしまうくらい・・・」
・「・・・・人間が死ぬことを畏れ、それから目を逸らそうとするのはとても自然なことだよ。ただ、どれだけ目を逸らしても、人間の心の奥底では忘れてはいけないんだよ。自らが限られた時間を生きていることをね」
・メメント・モリ
ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」。現代では主に「死を意識することで今を大切に生きることができる」という解釈で用いられることが多い。
感想
こちらも第一弾同様、面白かったです。
作者の知念実希人さんはお医者さんなんですね。
だからなのか、こう死に対する向き合い方についてが多く書いてある気がします。しかもどれもぐっとくる。
本をたくさん読む私ですが、気に入った言葉とか忘れがちなので、本当blogを始めてよかったと思いました。
私的にメインなのは「ぐっときたセリフ&個人的メモ」のとこなので。
第三弾がもう待ち遠しくて仕方ない!
こんな人におすすめ
・猫好き、動物が出てくる小説を読みたい方
・心温まる小説を読みたい方
★いくつ?
全体的な評価・・・★★★★★
読みやすさ・・・★★★★★
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