今回の本の紹介
伊坂幸太郎さんの、「マリアビートル」という作品です。
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。
ななんと2022年9月、ブラッドピット主演で映画化されいました!!
びっくり。全然知りませんでした・・・
でも確かに面白いのよ。そしてグラスホッパー読んですぐに読めば良かった・・・
グラスホッパー読んだのだいぶ前なのでもったいない事したーって感じです。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・オートヴィー
ブランデーのフランスでの呼称。フランス語で「生命の水」を意味し、ブランデーが不老長寿の薬として錬金術たちによって開発された歴史を物語っている。
・天中殺
12年に一度、2年間。12か月に2か月間、12日に2日間というペースで天が味方をしてくれない、時間と空間が不自然な時期のこと。子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥の6種類の中から自分がどの天中殺に属しているかを事前に知ることにより、災いを避けることが出来、生きる道標が明るく見えてくる。
・マーフィーの法則
マーフィーの法則と言えば2つ。
①ジョセフ・マーフィー牧師の哲学に基づいたいわゆる「マーフィーの成功法則」の名で知れ渡る、シリアスな方。
一言で言えば「夢を強く信じること」で願望を実現するというものです。マーフィーの成功法則の最大の要は「潜在意識」の活用術にあると言われます。
ex.世の中には幸福も不幸もありません。あるのは思いの違いだけです。
ex.明るい言葉を使う習慣をつけると、願望達成が加速します。
②アメリカ空軍のマーフィー大尉の名をとったとされる、先人の経験から生じた数々の自虐的で哀愁漂う経験則をまとめた法則。いわゆる「マーフィーの法則」で知られるユーモラスな方。
ex.機械が動かないことを誰かに証明して見せようとすると、動きはじめる。
ex.洗車しはじめると雨が降る。雨が降って欲しくて洗車する場合を除いて。
ex.計算間違いに気がついて、念のためにもう一度計算し直すと、第3の答えを導き出してしまう。
感想
とにかく面白い!さくさくっと読み進んじゃいます。それぞれのキャラが濃ゆい。個人的に好きなのは七尾かなぁ。ちょっとツボるキャラです。
みかんとれもんも絶対イケメンだよなーと勝手に妄想。どっち派が多いんでしょう?私は・・・れもんかな。トーマスのキャラだったら私は何なのか教えてほしいとか思ったり。
とにもかくにもグラスホッパーを読んですぐにこちら読めばよかったです。もうグラスホッパーの内容飛んでしまっていたので残念。
こんな人におすすめ
・テンポがよく、さくさく作品を読みたい方
・伊坂幸太郎さん初心者な方
★いくつ?
全体的な評価・・・★★★★★
読みやすさ・・・★★★★☆
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