向日葵を手折る 彩坂美月 

読書

今回の本の紹介

彩坂美月さんの、「向日葵を手折る」という作品。

消えた向日葵。連続する不穏な事件_

そこにいるのは・・・誰?少年少女の成長と、ラストで明かされる真相に、慟哭必須の青春ミステリ!
父親が突然亡くなり、山形の山あいの集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。
分校の同級生と心を通わせはじめた夏、集落の行事「向日葵流し」のために
植えられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。
同級生たちは「あれは向日葵男のしわざだ」と噂するが、さらに不穏な出来事が続き……。
あざやかに季節がめぐる彼女の4年間と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、
烈しくも切ない青春ミステリ。

初めての作家さんです。

ぐっときたセリフ&個人的メモ

・後悔するのは、自身に非を探してしまうのは、失ったものをとても大切に思っているからだ。

・好きなものや、大切なものというのは、ある日突然ドラマチックに出会うわけではなくて、実は身近にずっとあるものがそうだったりするのかもしれない。何かのきっかけで、それがすごく大事だということに気がつくのかもしれない。

・厭世的(えんせいてき)

人生や世の中を悲観しており、生きる事が嫌になっているさまを意味する表現。人生に価値を見出せず絶望しているさま。

感想

怜と隼人、こんなかっこいい二人がいる学校いいなぁ。ちょっとみのりが羨ましいです。

超恋愛!ってほどではなく、思春期の淡~い恋心を描いているのもなんだか胸キュンでした。

この本に限らずですが、小説に出てくる小学生中学生高校生ってとてもしっかりしていますよね。

子供でも実はこんなに考えていて・・・とかありがちですが、自分はこんなにしっかりしてなかったし、ただただ毎日をぼーっと過ごしていたなぁと。

私の子供にしてもやはり同じで、こんなにしっかりしていない・・・驚くほど幼稚だし・・・

また、舞台は山形の集落、ようは田舎なんですが、その田舎の閉鎖的な感じがすごく嫌な感じでした。

私もここまで田舎ではないですが、まぁまぁレベルの田舎なので、「わかる~!」と思うとこも多々ありました。

よそから来た嫁や家族に冷たかったり。

中山七里さんの「ワルツを踊ろう」をふと思い出しました。こちらはかなりひどい村八分ストーリー。

こちらもまた読み直したくなってきました。

こんな人におすすめ

・閉鎖的な田舎に住んでいる方

・青春ストーリーが読みたい方

・十代の方(主人公と年齢が近いぶん、楽しめるかなと)

★いくつ?

全体的な評価・・・★★★★☆

読みやすさ・・・★★★★★

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