今回の本の紹介
窪美澄さんの、「よるのふくらみ」という作品。
同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。
感想
狭い商店街での陰鬱な感じって、とても嫌ですよね。噂話が尾ひれをついて広がったり、一家族に起きたことが商店街の人みんなに知れ渡っていたり・・・プライベートなんてゼロって感じが好きではないです。そんな狭い世界で女一人男二人の恋愛ごとって聞いただけで「嫌ー!むりー!」ってなってしまいます。
でもどの登場人物もこいつだけ悪者!みたいな人は一人もいなく、だれもがみんなそれぞれに悩んでいるので、どの人物にも共感できました。
個人的には兄の圭ちゃんより弟の裕太のほうがタイプかな、なんて。
でも学生時代とかだとやっぱり年上のほうに惹かれてしまうのも分かる気がします。
こんな人におすすめ
・幼馴染がいる方
・泥沼恋愛好きな方
・パートナーとの性問題を抱えている方
・色々な恋愛の形をみたい方
★いくつ?
全体的な評価・・・★★☆☆☆
読みやすさ・・・★★★★★
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