今回の本の紹介
森沢明夫さんの、「おいしくて泣くとき」という作品です。
貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。その店のオーナーの息子、中学生の心也は、「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていた。7月のある日、心也と夕花は面倒な学級新聞の編集委員を押し付けられたことから距離が近づき、そして、ある事件に巻き込まれ…。無力な子どもたちをとりまく大人たちの深い想い。「美味しい奇跡」を描いた希望の物語。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ「自分の意志で判断しながら生きているかどうか」に左右される。
感想
プロローグでもううるっときちゃいます。やはり子供を持ってから涙腺がいとも簡単に崩壊するようになった気がします。心也と夕花の中学生時代の甘酸っぱい感じも良かったです。ちょっと遠くに行くのが精一杯で。お父さんが改札を出てくる心也を見て「なかなかいい男になったじゃねぇか」と思った、の所も胸が熱くなりました。いつか私も子供に対してそういう風に思うようになるのかな、とか・・・
夕花の家庭環境が嫌すぎましたね。でも義理の弟と一緒に最終的には幸せになって、最後のサプライズがあって、なんともいい終わり方でした。
こんな人におすすめ
・子ども食堂、貧困家庭が題材のお話を読みたい方
・ハッピーエンドのお話が読みたい方
・思春期の子供を持つ世代の方
★いくつ?
全体的評価・・・★★★★☆
読みやすさ・・・★★★★★
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