カエルの小指 道尾秀介

読書

今回の本の紹介

道尾秀介さんの、「カエルの小指」という作品です。

前回記事にした「カラスの親指」の続編です。

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」

詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。
しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで彼の生活は一変する。
シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。そしてかつての仲間――まひろ、やひろ、貫太郎らと再集結し、キョウを救うために「超人気テレビ番組」を巻き込んだド派手な大仕掛けを計画するが……。

ぐっときたセリフ&個人的メモ

・人間、どこから来たかより、どこへ行くのかが大事ですから

・135cmはゴールデンラインと呼ばれ、最も人の目を引くと言われており、店側が積極的に売りたい商品はたいていこの位置に並べられる。

・日本自殺名所といえば青木ヶ原樹海(山梨県富士河口湖)

・アメリカ自殺名所といえばゴールデンゲートブリッジ(サンフランシスコ)

・勧善懲悪(小説やアニメのストーリーとしてもよくみられる、善を推奨して悪を懲らしめることを意味)

・カエル化現象(心理学用語の1つで、他人から好意を持たれると、途端に相手のことを気持ち悪く感じたり、興味を失ってしまう現象のことを言う)

・devil is in the details.(悪魔は細部に宿る→一見よさそうなことでも、細部は実は複雑で、そこに問題があるかもしれない、細かいところに落とし穴がある)

・a murder of crows(カラスの群れ)

・a pride of liones(ライオン、くじゃくの群れ)

・a tower of giraffes(キリンの群れ)

・a school of dolphins(イルカ、クジラ、小魚の群れ)

・a band of gorillas(ゴリラの群れ)

感想

カラスの親指同様、最後まで気が抜けません。キョウ頭きれすぎん?と思いました。やひろと貫太郎の子供も大きくなって登場し、大活躍。いやいやこんなできる小学生いないでしょー!?いたら怖いわ。どのキャラも本当に愛着がわく、いいキャラばかり。こいつ嫌!みたいなのが一人もいないんですよね。どれもいい。でも個人的にはカラスの親指のほうが好きです。テツさんファンです。

こんな人におすすめ

・カラスの親指読了した方

・どんでん返しストーリーが読みたい方

・ハートフルな作品を読みたい方

★いくつ?

全体的評価・・・★★★★★

読みやすさ・・・★★★★★

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