今回の本の紹介
清水晴木さんの、「さよならの向う側」という作品です。
2022年9月よりテレビドラマ化もしていたそうです。かなり最近のことなのに全く知らず・・・
そしてなんと続編「さよならの向う側 I love you」も!!こちらも予約するっきゃない。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか」
さよならの向う側と呼ばれる場所にいた男、案内人はそう言った。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って
会いたい人に会える時間が与えられる。
ただし、その中で会える人は、
『あなたが死んだことをまだ知らない人だけ』。
人は最後に大切な人に会いに行く。
きっとどんな困難が待っていても、人はそれでも大切な人に会いに行く。
そんな、さまざまな人たちと案内人が織りなす、最後の再会を描いた純度100%の温かい感動の物語。
今すぐ、大切な人に会いたくなる物語が、ここにある――。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・素直になれなくて後悔することはあっても、素直でいて後悔することはそんなになかったはずだ。
・会いたい人に会えるってこんなに素敵なことなのに。誰かが傍にいるってこんなに幸せなことなのに。きっと、これが生きるってことなのに。
・別れは誰にでも突然、訪れるということを。会いたい人にいつ会えなくなるかは誰にもわからない。会いたいと思っていても会えなくなる時はやってくる。だから、日々を後悔のないように生きたい。大切な人の前では素直でいたい。その想いを、いつも忘れずに伝えて届けたい。
・猫に九生あり(ねこにきゅうしょうあり)・・・執念深い。ちょっとやそっとじゃ死なない。
猫は基本的に野生っぽさを失わないので、たとえば逆さの状態から下に落ちたとしてもうまく着地することもできます。そんな猫を「執念深い動物」としてとらえた言葉。
・夏目漱石「吾輩は猫である」・・・呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。
感想
死って実はものすごく身近で、生きていることって実はものすごく奇跡。でも毎日生きているとこんな大事なことを忘れてしまいます。人間どうしても欲がでてきて、こうして生きていることだけでも感謝しなきゃいけないのに。ということを改めて感じさせてくれたお話でした。私はやっぱり「素直になる」ことが課題だなと再認識。これなかなか難しいです。
登場人物もところどころつながりがあったりして良き。最初の母親と、最後の案内人のお話が泣けました。
こんな人におすすめ
・「生きること」について考えたい方
・泣ける小説を読みたい方
★いくつ?
全体的評価・・・★★★★☆
読みやすさ・・・★★★★★
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