今回の本の紹介
ちょっと順番が前後しますが、小野寺史宜さんの「いえ」という作品。
発売日順だと、ひと→ライフ→縁→まち→いえ。
社会人三年めの三上傑には、大学生の妹、若緒がいた。仲は特に良くも悪くもなく、普通。しかし最近、傑は妹のことばかり気にかけている。傑の友だちであり若緒の恋人でもある城山大河が、ドライブデート中に事故を起こしたのだ。後遺症で、若緒は左足を引きずるようになってしまった。以来、家族ぐるみの付き合いだった大河を巡って、三上家はどこかぎくしゃくしている。教員の父は大河に一定の理解を示すが、納得いかない母は突っかかり、喧嘩が絶えない。ハンデを負いながら、若緒は就活に苦戦中。家族に、友に、どう接すればいいのか。思い悩む傑は…。本屋大賞第2位『ひと』、そして『まち』に続く下町荒川青春譚、第3弾!
感想
安定の小野寺さん。たんたんと読み進められる感じ。どこにでもいそうな平凡な主人公。でも今回はそんな平凡でもなかったかな。だって妹が自分の友達と付き合ってて、ドライブ中に事故って男は怪我なし、妹は脚に障害が残ってしまうってなかなかない設定ですもんね。自分の友達が自分の兄妹と付き合うってあんまりないのかな。私は無理だなぁ。というか、どうしても母親目線で見てしまう。私なら相手の男許せない。でも大河って嫌な奴じゃないんですよね。むしろいい奴。嫌な人が出てこないんですよね、このお話。だからちょっとヘヴィーな内容でも胸糞悪くなることもなく・・・むしろ最後はいつも通り温かい感じで終わるのが小野寺さん。
こんな人におすすめ
・「ひと」「まち」読了した方
★いくつ?
全体的評価・・・★★★★☆
読みやすさ・・・★★★★★
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