今回の本の紹介

久々の小野寺史さん、「レジデンス」という作品です。
学校では成績優秀な反面、夜な夜なひったくりを行っている中学生・望。望の小学生の時の同級生で夜は自転車泥棒に暴行を働いている弓矢とその異母兄・充也。就職活動前に事故にあったことで就職できなくなってしまったフリーターの根岸。 ある晩根岸が充也の元彼女を刺殺、時同じくして弓矢は暴行した自転車泥棒から反撃にあう。 弓矢の暴行シーンに居合わせた充也と望はどんな行動に出るのか……。 湾岸に立つマンション「湊レジデンス」を舞台に錯綜する”衝動”と”本性”を辛辣な視線で描いた群像劇。
感想
なんだかいつもの違う作風の小野寺ワールドでした。私は何時もの平々凡々ほんわかあったかい小野寺ワールド作品のほうが断然好きです。でも、このマンション内の人々のつながりとかは面白いかな。こことここでこの人達がつながって~・・・ていう作風は好きです。
こんな人におすすめ
・マンション住まいの方
・人間のダークな部分が描かれている作品が読みたい方
★いくつ?
全体的評価・・・★★★☆☆
読みやすさ・・・★★★★★

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