今回の本の紹介

湊かなえさんの、「未来」という作品です。
ここ何年か読んでいなかった湊かなえさんのお話。好きな作者さんなのですが、自分が一体どの作品を読了済みで、どれが未読のものか区別がつかず状態で、今回も、もしかしたら過去に読んでるかも~と思いつつ手に取ったら未読の作品でした。
「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。
送り主は未来の自分だという……。手紙には「わたしがあなたに手紙を書く事にしたのは、あなたの未来は、希望に満ちた、暖かいものである事を伝えたかったからです。」と書かれている。当時父を亡くし、時折人形のようになってしまう母親と二人暮らしで、とても「いい家庭環境」とは言えない暮らしをしていた章子。それでも未来からの手紙を信じ、今ある困難に立ち向かっていく。一方、あまり関わりのないクラスメイト、亜里沙も未来からの手紙を受け取っていた。彼女もまた不運な家庭環境下で暮らしていた。
ぐっときたセリフ&個人的メモ
・人の数だけ、暮らしがあり、人生がある。他人の人生に自分のものさしを当てて口を出すことは、とても恥ずかしい行為なのだ。
感想
ん~なかなか重たいストーリーでした。ネタバレで申し訳ないですが、衝撃だったのは章子の父の若かりし頃。その時の親友(?)の彼とその妹(章子の母)の家庭環境。これがもう辛すぎて・・・でも最後、章子と亜里沙が周りに助けを求めようとするようになったのは成長したからなのかな。年齢が幼ければ幼いほど、周りに助けを求めることができないから。自分達ではどうしようもないことがある、周りに助けを求めるという選択肢があるということに気づいて良かった。
こんな人におすすめ
・湊かなえ作品が好きな方
・貧困問題、家庭内性被害、いじめ、ヤングケアラー・・・ヘヴィーな作品を読みたい方
・心の闇が描かれた作品が読みたい方
★いくつ?
全体的評価・・・★★★★★
読みやすさ・・・★★★★★

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