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氷の華 天野節子

高給取りの夫と広大な敷地に建つ日本家屋に住み、スイミングやピアノを楽しむ専業主婦。専業主婦といっても唯一する家事は、夫がビールを飲むグラスを冷やしておくこと。あとはお手伝いさんがしてくれる。そんな優雅な生活をしている恭子のもとに一本の電話が・・・相手は夫の不倫相手だと名乗り、さらには妊娠していると告げる。次の日にはその女を毒殺してしまう恭子。でも不倫相手が妊娠していたという報道は一切ない。なぜなのか。自分が殺したのは誰だったのか・・・恭子を執拗に追う刑事・戸田との壮絶な戦い!
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悪い物ものが、来ませんように 芦沢央

紗英は自身の不妊と夫の浮気に悩んでいた。誰にも相談できない彼女の唯一の心の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も母や夫と理解し合えず、社会にもなじめず紗英を心の支えにしていた。二人の強い異常なまでの密着が恐ろしい事件を呼ぶ・・・
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十字架 重松清

いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは「罪」なのですか。クラスメイトが自殺し、その遺書には親友として僕の名前が書かれていた。残された家族は僕を許してくれるのか。
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インドラネット 桐野夏生

平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃。高校時代の友達を探すため1人でカンボジアへ。それも初海外。一体誰を信じていいのか。どうしょうもない晃が、カンボジアでたくましく成長していき、最後は・・・
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安楽病棟 帚木蓬生

様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは? 終末期医療の現状と問題。